【解説】100mの10秒00と、走幅跳の8m00、どっちが凄い?採点表の仕組み

こんにちは、Athletics Score 編集部です。

陸上競技をやっていると、こんな疑問を持ったことはありませんか?

「俺の100m 11秒00と、あいつの走幅跳 6m50、どっちの方がレベル高いんだ?」

種目が違うと、単純な記録の比較はできません。そこで使われるのが、世界陸連(World Athletics、旧IAAF)が定めている「採点表(Scoring Tables)」です。

当サイトのWorld Athletics スコア計算ツールも、この公式データに基づいて作られています。今回は、この「点数」がどうやって決まっているのか解説します。

採点表の正体

この採点表は、ハンガリーの統計学者ドクター・ボジダル・スピリエン(Dr. Bojidar Spiriev)によって1982年に開発されました。

彼の作った計算式は、単に世界記録を1400点(あるいは最高点)とするような単純な比例計算ではありません。

バイオメカニクス的な「壁」を考慮している

人間の身体能力には限界があります。 例えば、100mを15秒で走る人が14秒に縮めるのと、10秒00で走る人が9秒90に縮めるのでは、同じ「0.1秒」でも難易度が天と地ほど違います。

この採点表は、記録が向上すればするほど、さらに上の点数を取るのが難しくなるような「曲線(カーブ)」を描く計算式になっています。

  • 初心者レベル: 記録が少し伸びれば、点数もそこそこ伸びる

  • エリートレベル: 記録を少し縮めるだけで、点数が爆発的に伸びる(それだけ壁が高い)

この「記録向上の難易度」を統計的に分析し、全ての種目を公平に比較できるようにしたのが、このスコアなのです。

何に使われているの?

主に以下の用途で使われています。

  1. 世界ランキングの算出

  • オリンピックや世界陸上の出場権に関わる「ワールドランキング」の基礎ポイントとして使われます。
  1. チーム対抗戦やMVP選出

  • 大学や国別の対抗戦で、トラックとフィールドの選手を同じ土俵で評価するために使われます。

自分の「現在地」を知ろう

自分の専門種目のスコアを知っておくと、他の種目に転向した際の目安や、冬季トレーニングの目標設定に役立ちます。

ぜひ、当サイトの計算ツールを使って、あなたの記録が「世界基準で何点なのか」をチェックしてみてください。

👉 World Athletics スコア計算ツールを使ってみる

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